自分としっかり向き合って。- 2020下半期まとめ

すみません、恒例にしていた年間まとめ、
昨年はありがたいことに上半期で一度分けさせていただいて、

じっくりと下半期も書こうと思っていたのですが、

なかなか腰を据えて文を書く時間が取れないまま
2021年も半分が経過してしまいました。

もしブログを待望されていた方がいましたら申し訳ございません。

 

少し分量多くなってしまいますが、2回に分けて更新したいと思います。

まずは本記事は2020年下半期です。

 

※アーティスト名は敬称略です

 

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2020/8/12 リリース
3rd Album『clearly』収録

井口裕香「キミのこと」
作詞:井口裕香さん

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声優として『ロウきゅーぶ!』『とある魔術の禁書目録』など
数々のヒットアニメ作品でご活躍の井口裕香さん。
学生時代も周囲にアニメ好きが多かったこともあり
当然そのお声はよく耳にしていたので、お話頂いたときは感激でした。
完成した音源を聴いて「本物だ!!」と思わず言ってしまいました。笑

シンガーとしてもコンスタントに活動されており
昨年は出演作の劇場版主題歌も担当されました。

楽曲は、暖かみのある6/8拍子のバラードになっています。
ゆったりと、だけど言葉と歌をしっかりと届けられるように、
1音1音嚙みしめるように編曲・演奏しました。

 

2020/8/12 リリース
1st EP『PARADE』収録

MORISAKI WIN 「WonderLand」「d.s.t.m」

 作詞:EIGOさん

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一昨日(7/3)の「金曜ロードSHOW!」で地上波初公開され話題となった
スティーブン・スピルバーグ監督による大ヒット映画「レディー・プレイヤー1」

 その主要キャストのひとりとして重要な役どころを努めたのが森崎ウィンさんです。
映画も最高で僕自身すごく好きな作品だったので、お話頂いて本当に嬉しかったです。
(今回の記事通して「嬉しかった」連発してますけど、本当にそうなんです)


今年惜しまれつつも解散してしまいましたが
PRIZMAX」のメンバーとしても、その歌声で多くの方を魅了したと思います。
そんな彼が満を持してソロデビューを飾ったのが今作EP「PARADE」です。

 

「Wonderland」のベースは、

ライブでも一緒にプレイし、
昨年は竹内アンナさんのアルバム(超名盤です!)楽曲に参加するなど
レコーディングでも活躍している武宮優馬くんにお願いしました。

今回の楽曲には彼のプレイがまさしくフィットしていると思ってオファーしたのですが
期待に応えて最高にカッコよく仕上げてくれました!

 

2020/9/9リリース

EP『HYPERFLAT』収録

絶対忘れるな「ハイパーフラット」

Lyrics : 絶対忘れるな

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楽曲提供やフィーチャリングなどさまざまな方面で活躍するラップグループ

「絶対忘れるな」

熱いラブコールを頂き、ご一緒することになりました。

ヴァースはラップになるんだよなー、と思いながら制作するのは初めてだったので、

基本的にはシンプルなループ、トラックを作るつもりで取り組んだのですが、
そこに向かうにあたって、

ディスカッションの中で先にリリックで伝えたいことやキーワードを明確にしながら
進めていきました。

とはいえ、僕もソングライターとしての役目もあるので
何か口ずさめるようなリフレインがあったら良いな…ということで
ブリッジ、コーラス部分は歌ものっぽい形でメロディラインを作ってます。

 

ちなみにこれはものすごい細かいところのギミックなんですが、

この楽曲のキー(Abマイナー)は記譜上でもっともフラット(♭)が多く

そういう意味でも「ハイパーフラット」になっています。

 

2020/11/17 リリース

1st Single

フラミングの法則「Higher&Higher」

作詞:東坂みゆさん

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2020年立ち上げのグループで、これがデビュー楽曲になりました。

プレイングプロデューサーを務める東坂みゆさんはグラビアアイドルとしての活動が
本籍にありながら、過去にも振付けやダンス指導などに携わるなど
スキルを発揮しています。この楽曲では作詞も担当しています。

メンバー全員が舞台やグラビアなどの
芸能活動を行っており個性豊かです。

ユーロビートをやりたい!」というオファーで、
あんまりやったことなかったので面白いかな、と思いつつ
まんま当時のハイエナジーの感じにするのも難しいな、ということで
少し自分なりのエッセンスを加えた仕上がりにしてみたつもりです。
ギターソロは久々にエモいの弾きました!

 

2020/12/9 リリース

櫻坂46 1st Single 『Nobody's fault』
TYPE-C 映像Blu-ray収録

井上梨名「恋して♥りなウェーブ」
作詞:米田浩貴さん

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欅坂46から改名、再デビューを果たした櫻坂46の1stシングル、

初回限定盤のDISC2に付属する個人PV集の、井上梨名さんの映像です。

こういった楽曲は通常CD収録やサブスクリプションには出ないものなので、
YouTubeも予告編のみです。

ちょっと不安定な?でも中毒性のある?今までにない不思議な楽曲になりました。

映像監督は杉山弘樹さん。

作詞は無茶振り?に応えてくれた米田くん、
めちゃくちゃキャッチーな言葉もらって、詞先での制作でした。
ありがとうございました。

 

2020/12/16 リリース
3rd Album『サバイバル・レディ』収録

寺嶋由芙「あたらしいわたし」
作詞:加藤千恵さん

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僕が初めて楽曲提供させていただいたのが
2016年の1st Albumのタイトルにもなった

「わたしになる」で、その時も加藤千恵さんの歌詞を頂いての詞先でした。

そこから楽曲提供は2曲、ほか演奏や編曲などでも携わっていくことになるのですが、
5年越しにまた加藤千恵さんの歌詞で、アルバムの1曲目を務めさせていただくのは
感慨深いものがありました。

内容としても、アンサーソングになっていると思います。

頂いた歌詞が素晴らしくて、「これは絶対に良いメロディを書かないといけないな」と思い、1行目どうやって入るかにめちゃめちゃ悩みましたが、

そこがきまれば、そこからは本当に歌詞に導かれるように。

どんどんとメロディが繋がっていきました。

アレンジも、背中を押してくれる、スッと背筋を伸ばすような感じになったかなと思います。

 

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2020年は個人的に、良くも悪くも忘れられない年になりました。

 

世界は変わり、苦しんだり悩んだり困ったりした方がたくさんいたと思います

元気づけられるように。と前回の記事で書いてしまいましたが、
なんだか今はそれもおこがましく感じてしまうような
大きな転換が訪れている感覚でした。

ですが、できることは限られているのかなとも思います、

なので、一生懸命にそれをやっていって、
その結果、安らいだり、奮い立ったり、
少しでも心に良いものが生まれてくれたら、そう願うばかりです。

 

次回、間隔は急に短くなりますが、2021年上半期まとめになります。

お読みいただきありがとうございました。

たいへんな年になったね - 2020年上半期まとめ

お久しぶりです、宮野です。

さて。

今年はCOVID-19という誰も想像しえなかった大きな障害にぶち当たり
音楽業界のみならず、さまざまな人が苦悩や葛藤を抱えながらの生活だと思います。
僕自身は立場上、元より在宅がメインのお仕事のため、
幸いなことに大きく被害を受けることはなく、ここまで暮らすことが出来ていますが

身近なところでもライブハウス、イベント関係者の皆様。
そして、それに付随するプロモーションやリリースを担当するスタッフの皆様。
非常に大変な思いをしていることを日々感じ取っています。

引き続き、できることをしっかりと、できるなりにやって、
支援をできるところにはして、

そしてリスナーの皆さんを元気づけられるように。頑張ってまいります。

 

そんなたいへんな年も上半期が過ぎましたので、
ひとまずここまでお仕事で携わらせていただいた作品の振り返りをしたいと思います。

例年、年間まとめを年末に更新しているのですが、今年は作品数も増えてきて、
しかもどれも個人的に思い入れの強いものばかりでしたので
年2回更新と相成りました。

実際、これらの作品の中にも、
発表を予定していたライブやツアーが中止になってしましまったり
レコーディングの延期を余儀なくされてしまったり
なかなか険しい道のりのものもありました。

ですが、ありがたいことに、今年は個人的にとても嬉しいできごと、
やってみたかったお仕事や、作ってみたかった作品を実現できることも
非常に多かったです。
ぜひ、一つ一つ皆さんに楽しんでいただければと思います。

※リリース日について、記事上は「CDの発売日」を表記しますが、
並び順は「音源が誰でも聴ける形で初出した順」にします。


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プレイリスト「My 100 Songs:邦楽」泣く泣く選外編

お久しぶりのブログ更新です。

 

「どんな音楽に影響を受けましたか?(好きですか?)」というご質問をいただくことが実に多かったので、それならばと思い立ち、1アーティスト1曲ずつで100曲セレクトしたプレイリストを作りました。

 

 

 


超のつくような定番曲ばかりで、それこそ「いまさらするまでもない」ようなラインナップだったのですが、反響もあったので嬉しい限りです。


100曲はちゃんと選ぼうとすると多いようですが(実際大変だった)、とはいえあれこれ挙げはじめると実はけっこう少ない?と思える絶妙な曲数だったので、
「あのアーティストは聴かないんですか?」「この曲が入っていませんね」などというコメントもいただきました。

というわけで、泣く泣く選外にした曲にも触れておこうかと思いました。
洋楽に関しては僕が好んで聴く範囲では「サブスクリプションにない」ということはほぼないので、単純に曲数の関係で入れられなかったものが多いのですが(別の機会に触れます)
邦楽の場合は少し違って、「サブスクリプションにない」楽曲が多い事情もありました。
今回はそれを中心に挙げてみたいと思います。また、iTunesなど「購入は可能」なものは、そのリンクも貼りたいと思います。

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作曲と編曲って?

Peing(匿名の質問箱)にいただいた質問について、備忘録も兼ねて記事にします。
すこし長くなってしまいますが、丁寧に書きますのでゆっくり読んでくださいね。


Q.
ガレージバンドで曲作りはできますか?
宮野さんのツイートで曲作り?
(すみません、自分でもどこまでがそれを指すのかわかりません。)
に興味を持ったので質問させてもらいました。
本当に初心者なので的を得ていない質問だったらすみません。

ガレージバンドでの曲作りは、どのパートから始めると良いでしょうか。
またそれは、ガレージバンドだったらこう、なのか、
一般的な順序なのか、どちらですか?

 

A.

これから作曲を始められるということで、素晴らしいことだと思います。

さて、回答のまえに改めて定義をすると(このあたりは人によりますが)

「作曲」はメロディと和音(コード)を作ることを指し、
それ以降の各楽器の録音やフレーズを決めることは「編曲」といわれるかと思います。(これは日本独自の表現のようですが、海外では「Topline」と「Track」といわれ、
要は歌メロそれ以外、という意味になるので、概ね共通かと思います)
みなさんが一般的に曲作り、と感じているような、
「ギターを録音し、ドラムを打ち込み、シンセサイザーを鳴らし…」といった作業は
この定義で言えば「編曲」も込みの作業といえます。

では、なぜ編曲という作業が「作曲」と同様に定義をされるようになったかというと、
これはまさしく現代のコンピュータの発達にほかなりません。

かつてコンピュータがなかった時代(もっとも、僕は産まれてすらいないので、当時の体験談を書くことはできませんが)は、譜面に書かれた楽曲の情報を、
コンサートで演奏する、もしくは録音スタジオにいって録音する、ということしかできませんでした。

しかしここ30年ほどで、一台の機械(シーケンサーと呼ばれるものです)だけで、
録音・打ち込み・編集という作業ができるようになりました。

そしていまでは、スタジオに行かないとできなかったような
驚くべき音質の録音や、とても大量のデータの打ち込みを、
数万円で買えるノートパソコンと、
無料で提供されているソフトウェアでもできるようになったのです。

このため、作曲を頼まれた際に楽器をあらかじめ録音して、
編曲の作業までをして完成イメージを伝えることがとても増えました。
(今では90%超の作曲家がそうしていると思います)

そのため、例えば印象的なイントロのギターフレーズや、
サビにおける美しいストリングスのフレーズ。あるいは間奏のオルガン…など
いままで「アレンジャー(編曲家)」の腕の見せ所とされていた部分が、
作曲の一部とされるようになったのです。

話は戻りますが、

メロディと和音を考える作業は何か機材を使わなくても.楽器を弾きながらでも、
紙と鉛筆を使ってでも、もちろん頭の中でもすることができますし、
一般的にソフトウェアを使用するのはそれを
「楽器のかわりに鳴らしてみる」用途になるかと思います。

そして「編曲」および「トラックメイク」についてですが、
無料のGaragebandにも必要充分な機能が揃っており、充分に行うことができます。
(質問者さんがやりたいことは、ここの作業までを含めているかと思います)

プロ向けのものを含めいずれのソフトを使用しても基本的な機能にあまり変化はなく、それよりも重要なのは音楽がどうやって出来ているかの仕組みを知ることです。

それはメロディと和音の仕組みを知る(理論的なことも含め)こともそうですし、
それぞれの楽器がどのようなフレーズを演奏しているのかを知ることもそうです。

僕が作曲をするときは、本来の意味のようにメロディと和音を楽器で演奏しながら先に作っていくことも多いですし、
前述したように編曲の作業も兼ねて、
ポップスにおいてはドラムとベースといった、
リズム楽器がどういう動きをするかを先に決めることも多いです。
これはどういったジャンルの制作かでも順序が変わると思いますが、
使っているソフトウェアによる差はありません。

ソフトウェアの操作方法は、調べるとたくさん出てきますので、
そちらを参考にしてみるとよいかと思いますが、
その前に何を表現したいかを決めておかないと、
どこから始めてよいかわからなくなってしまいます。

なので、最初はいきなり作り始めるのではなく、
既存曲を真似(コピー)して再現することを強くお勧めします。

そうすると、「この曲のベースがかっこいいな」とか
「この曲のサビの和音が素敵だな」と思えてくるでしょうし、
そのうち、新しいメロディや、楽器のフレーズを
思いつくことがあるかもしれませんから、そうしてやりたいことが見えた時に
頭のなかにあるものを、コンピューターで再現していけばよいのです。

そのために、演奏がうまい必要はまったくありませんが、
ピアノかギター、どちらかの楽器をある程度弾けるようにしておくと、
とても役立ちます。

余談のほうが多くなってしまいましたが、こちらが回答です。

かなり堅苦しいことを書いてしまったのでフォローしますが、
勉強と思って構えてしまうと、やる前からやる気がなくなってしまいますし、
また、何から始めたら良いかわからないことも、一番挫折の原因になるかと思います。

音楽を聞く楽しみを感じ、真似してみたい、あるいは取り入れてみたい要素を
探すことを大切にしてください。
なにより楽しんで、頑張ってください!

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Q.宮野さんの思う、詞先・曲先それぞれのメリット・デメリットを教えてください。

現代において、少なくとも僕の場合は、9割以上が曲先によって作られています。

曲先の最大のメリットは、メロディの動きを
とにかく音楽的な気持ちよさを優先して作ることができることです。
詞先で文字数が確定してしまっている場合、
「ここで息継ぎをしたいけど文字が多すぎる…」
「サビ頭でドレソ~っていったら気持ちいいんだけど一文字足りない…」
といった理由で、メロディに制限を加えざるをえなくなります。

(逆もしかりで、「あと一文字足したいけどメロに収まらない…」という作詞の大変さもあるかと思いますが…)

このあたりは、相談して調整してお互いのコンセンサスをとりながら進めていきます。

詞先のメリットは、先ほどとは逆で
「必ずしも音楽的な法則に縛られない」ということです。

音楽の場合は8分音符、16分音符。8小節、16小節…
といった、4の倍数が区切りがよいとされて一つの基準になっていますが、
歌詞が先に出来上がっていることで、
歌詞の区切りを優先してメロディを作っていくことができます。
そのため、曲先では思いつきづらいようなメロディを考えることができるのです。

もう一つのメリットは、「曲における情景をイメージしやすい」ということです。
曲先の場合も「こんな景色でこんな歌詞がついたら良いな」と
イメージしながら作りますが、
歌詞があることでより具体的に進めていくことができます。
逆に音楽的な部分から歌詞のイメージが湧いたりすることもあると思いますので、
メリット、デメリットというよりかは、
どちらも結果的には同じながら、辿る道筋が相反するもので、
どちらを優先して選択するか、
ということになるかと思います。

曲先の場合は詞のこともあらかじめ考慮して
(メロの音数をある程度揃えたり、繰り返したり)
詞先の場合は逆に曲のことを考えて(文字数をある程度揃えたり、繰り返したり)
どちらの場合でもお互い同じように想像していく必要があります。

詞先の場合で、文章を書く感覚で書いてしまい

・1番Aメロと2番Aメロが全然違う文字数になってしまった
・文字数が多すぎて収まらなくなってしまった
(もしくは無理して収めるためにメロがとても早口になってしまった)
・行ごとの文字数のばらつきが多く、メロディが覚えづらくなってしまった

といったケースもあるかと思います。詩や小節などと歌詞が大きく異なるのは、
ここかなと思います。これが前述した配慮が必要な理由です。

メロディが先の場合は逆に、極端にメロディの音数が少なくなってしまったりすると
歌詞で表現できることがとても減り、考えるのに苦労が必要になってしまいますから、
そちらも同様かと思います。

一人で作る場合は困るのが自分なのでよいのですが、
作詞と作曲が別の人、ということも多いと思います。

お互いのことを知り、ゴールを共有しながら、いっしょに良いものを目指していければ
一番良いのかな、と思います。

以上、長くなってしまいましたが、質問への回答でした。

 

 

 

2019総まとめ

2夜連続更新、二日目は制作についてです。

編曲も今年はたくさん担当させていただきましたが、自分が作曲したもののみ挙げています。

 

昨年のまとめはこちらをどうぞ。

gentomiyano.hatenablog.com

 

「スーパーヴィーニエンス」

「ハッピーエンディング」/フィロソフィーのダンス

from「エクセルシオール」 (3/22)

 

詳しくは下記記事参照のこと。

gentomiyano.hatenablog.com

 

「Dear My Star」/MELLOW MELLOW (4/10)

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MELLOW MELLOWが「石ノ森章太郎 ART TOY FES.」のアンバサダーを努めさせていただいたということで、「サイボーグ009」とのコラボアートワークもありました。

そんなわけで、SF的世界観とMELLOW MELLOWのサウンド感の融合を目指すべく、スペーシーなダンスミュージックに。歌詞にも活かされています。

アニメのアートワークとダンスミュージックのコラボレーションというのは過去にも例がありまして…わかる方にはわかると思いますが、そんなこともイメージしたりしました。

作詞はおなじみ深川琴美さん。歌詞届いたとき痺れました。

 

そして、アレンジは伊藤嵩也くんとの共編曲。アレンジを誰かと一緒にやるって普段はなかなかなくて、彼のアイデアが活きた部分がたくさんあったので楽しかったです。

 

僕のMELLOW MELLOWの担当曲は一貫してアコースティック・ギターを使ってきたのですが、ここが唯一の例外。

 


「Believer」/伊藤美裕(4/20)

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日本コロムビア創立100周年記念アーティスト」として鮮烈なデビュー、2011年末には第53回日本レコード大賞の新人賞を受賞されたという経歴を持つ、伊藤美裕さん。

謡曲をフィールドに活躍されてきた美裕さんですが、4年ぶりの新曲の制作ではシティ・ポップへとその活動の場を広げるということで、僕にお声がけ頂きました。

僕にとっても久々にシンガーもののお仕事だったのでとても楽しかったです。

この曲のレコーディングではなんとドラム・沼澤尚さん、ベース・山口寛雄さんという

日本のグルーヴを支える一線級のお2人に演奏をしていただきました。嬉しかったなあ。

アルバム「AWAKE」でもこの曲が収録されて、ほかの楽曲の豪華な顔ぶれの中に並ばせていただきました。

 


「Time and tide wait for no man」/XOXO EXTREME(9/9)

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発表は昨年。プロデューサーの大嶋さんとは以前から交流があり、やっと数年越しで実現できた楽曲提供です。

プログレッシブ・アイドル」を標榜するXOXO EXTREME(通称:キスエク)は

そのコンセプト通り往年のプログレッシブ・ロックを下敷きにした楽曲で活動しており、その中でも主にキング・クリムゾンやマグマなど、かなり「濃度の高い」楽曲群が多い印象だったのですが、その中でYESやRUSHなど、少々ポップ色のあるプログレを目指そう、ということで取り組みました。

楽曲自体もそうなんですが、たまたまリサイクルショップで見かけた中古の12弦アコギが活躍したり、どうしてもクリス・スクワイアなベースサウンドが出したくて友達からリッケンバッカーのベースを拝借してきたり、機材面でもいろいろ面白いチャレンジをしていきました。


「君も好きだったんだね、夏」/寺嶋由芙(9/18)

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シングル「恋の大三角関係」のカップリング。

曲も詞もなかなか紆余曲折あった楽曲です。

個人的にはとても思い入れ強くて、メロのちょっと懐かしい感じの雰囲気もゆっふぃーに似合うのではないかなとずっと思っていました。

サビ前の一部転調は本当に自分のなかでもよくできたなーと思っていてお気に入りです。

作詞はヤマモトショウさんとゆっふぃー本人の共作。


「STEP BY STEP」 aimai soleil from A応P(9/18)

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日を同じくしてリリースされたのがこちらの楽曲。アレンジは倉内達矢さんに担当していただきました。以前倉内さん作曲の楽曲を僕がアレンジさせていただいたことがあって、不思議なご縁だなと感じました。ギターソロ、めちゃめちゃかっこよくてシビれてしまいました。

作詞は「kissはあげない」でも一緒にやった米田浩貴くん。彼とも数々の作品を共にしたのでやりとりもツーカーです。

 
「ダンス・オア・ダンス」/フィロソフィーのダンス(9/27)

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踊るしかねーでしょうよ。

ということで、今夏六本木の「SUMMER STATION」にて初披露した楽曲、春ツアーのライブ音源をカップリングにどーんと収録してリリースされました。

タイトルの能天気加減もさることながら、ド頭の「Feel All Soul, Feeling On Dance」も会心の出来です。コーラで乾杯だ。

作詞、もちろんヤマモトショウさん。

 

「WANING MOON」/MELLOW MELLOW(10/2)

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今年の夏を駆け抜けた楽曲がここでリリースです。

Dear My Starの次を考えたときにもう少し肩肘張らない、ゆったりしたノリのものが欲しいと思いました。

こちらも作詞深川琴美さん。歌詞には思わぬギミックもあったり…?



「Groovy Journey!」/MELLOW MELLOW(10/2)

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そして上記カップリングがこの曲。こちらも深川琴美さんとのタッグ。

こういうミドルなものって歌いこなすのが結構難しくて、
メンバー本人もレコーディングでも結構つかむのに苦労していたみたい。


「君も好きだっただね、夏」のマスタリングの日に打ち合わせをして、
TIF1日目と2日目で構想を練って、3日目には出来てた記憶。2曲ともめちゃ大変でした。


「シスター」/フィロソフィーのダンス(11/18)

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記憶に新しいG4 Tour初日でお披露目になった曲。

この曲は、現代的なダンスミュージック、R&Bのアプローチと、90'sの王道をうまく融合させたいと思って作りました。

なので、今までと違ってサンプリング的な発想が非常に多いです。

 

ベースはバンドワゴンツアーでもおなじみの、武宮優馬くん、戸澤直希くん

ドラムに油布郁くん、の布陣です。

 

ドラムはAメロ部分はループ的なフレーズを録って、

サビは「ハイハットのみ」重ねで、キックとスネアが打ち込み。

ベースも、Aメロ部分はループに合わせたグルーヴ感で、サビは思いっきりレイドバック。

そして、Aメロとサビでそれぞれ、違うベーシストを起用しました。

これも、素材的な解釈でまったく異なるグルーヴが欲しかったからです。

 

Aメロなど曲の全体を占めているループは、叩いているのはもちろん油布くんですが、フレーズはJeff Beckの「Come Dancing」のものです。これは、有名な楽曲でもたくさんサンプリングされているビートです。

open.spotify.com(開始から9秒までのドラムのフレーズです)


この、ドラムループありきで一つのコード進行というのも、ヒップホップやダンスミュージック的な音楽制作に着想を得てつくられたものです。

また、歌のレコーディング的にも、このレイドバックの解釈や跳ねたリズムの解釈という点で、かなり大変なものでした。今までのフィロソフィーのダンスの楽曲の中でも最高難易度といっても過言ではない作品です。

ライブでの完成度は正直当初不安なものがありましたが、徐々に完成度が高まっていく感じもツアーならではのものだったかもしれません。

 

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今年もたくさんの作品に関わることができて本当によかったです。

どの曲もお気に入りで、毎年自分のコレクションが出来上がっていくような気持ちです。

いまやっているものも含めて、来年もたくさん良い曲を作っていこうと思っているので、引き続き、応援よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

 

よいお年を!!

ライブ回顧録 ダイジェスト

2019年もあと少しになりました。
あまり精査せずに軽い感じで更新できるツイッターと違い、
ブログなど、ある程度まとまった文章を残る形で書くというのは大変なもので、
この記述間違っていないか?抜けはないか?誰かについて言及するときは失礼な書き方になっていないか?
なんていうことをしっかり考えながら記事にしなければならないので、
なかなか腰を据えて書く時間が取れず、ほぼ半年以上ぶりの更新になってしまいました。ごめんなさい。

年末までにすべてまとめきりたいということで、2夜連続の更新にしたいと思います。

 

まずは1日目、ライブについて。

 

昨年夏のリキッドルームの際はちゃんとした分量で回顧録を残したので、

0616回顧録 その1 - 宮野弦士のいまさらするまでもない音楽の話

0616回顧録 その2 - 宮野弦士のいまさらするまでもない音楽の話


それに倣って昨年冬の品川ステラボール以降もちゃんと記していこうと思っていたのですが、タイミングを逸してしまい。。
そんなわけで、ステラボールから最新の新木場コーストまでのバンドセット公演を一挙に、
どんなことが違ったのか?それぞれどういう形で組み立てたのか?ということに触れたいと思います。

改めまして、各公演にお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。

 

リキッドルームから数えて計4回のバンドセットワンマン。
それぞれ異なるメンバー構成でやらせていただくことになったわけですが、
アンサンブルにおいて大切なのは、いかにイメージを共有できるか、ということです。
その点では、どの公演でもそれぞれ全力を尽くしていただけたことが本当に恵まれた、幸せなことだと感じています。
どんなに素晴らしいミュージシャンでも、そういった譜面上の情報を越えた機微を共有できなければ、
最大のパフォーマンスを発揮することはできません。

かならず編成は充分な協議のもとで行われますが、
一つの舞台には一つの枠しか用意されておらず、スケジュールだったり様々なことで、
そこで選択をとらなければいけない、というのは心苦しいことですが、
例えば「比較して優れている」からお願いする、ということはある意味では全くなくて、
その都度で目指していることに応じて、一番フィットするかたちで臨めるように、ということを考えています。
あえて強調して書きますが、そういう点で、どの公演も僕にとってはベストメンバーと思っています。

 

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